引っ越しを業者に頼むとき、どこの業者へ頼むか迷いますね。とりあえず頭に浮かぶ業者といえば、テレビCMなどでおなじみのアート引越センターやサカイ引越センターなどの大手ではないでしょうか。
実は大手以外にも、あなたがお住いの地域に中小規模の引っ越し業者はたくさんあります。そして一般的に中小規模の業者は、大手の業者と比べて料金が安いといわれています。
では、なぜ中小規模の業者のほうが安いのでしょうか。また、デメリットはないのでしょうか。
このページでは、地域に密着している中小規模の引っ越し業者のメリットとデメリットをお伝えします。
Contents
中小の引っ越し業者のメリット
あなたがお住いの地域にも、中小規模の引っ越し業者はいくつもあります。ただ、ほとんどの中小規模の業者は宣伝をしていないので、あなたに知られていないのです。
そして、中小規模の業者には、大手と差別化しているメリットがいくつかあります。中小規模の引っ越し業者のメリットは、「大手と比べて安い」、「融通がきく」、「見積もりから作業完了までトータルでサポート」、「地域での信頼感がある」などです。
以下で説明していきます。
中近距離の引っ越しは安い
それぞれの地域で頑張っている中小規模の引っ越し業者は、大手と比べて料金が安いことが多いです。ただし、中近距離の引っ越しに限ります。
料金が安い理由は、実際に経費をかけて宣伝をしていないところが多いですし、従業員数も少ないです。大手と比べて福利厚生も充実していない可能性もあります。これらの経費が少ない分、大手に負けないようにお客さまを獲得しようと料金を下げて頑張っているのです。
ただ、大手のように全国に支店がないので、遠距離の引っ越しには弱いです。
例えば、1泊しなければならないほどの遠距離の引っ越しの場合、スタッフが泊まる宿泊料金なども引っ越し料金に加えられます。そうなると、どうしても引っ越し料金は高くなってしまいます。
ですから一般的に、大手より中小の業者のほうが安いことが多いですが、安いのはそれぞれの地域を得意とする範囲であることを承知していてください。
ただし、大手の中には、「単身パック」や「ミニ引っ越しプラン」など、近距離に特化したプランのサービスを行なっている業者もあり、サービスの条件に当てはまれば安く引っ越しができます。
ですから、中近距離の引っ越しなら必ず中小規模の引っ越し業者のほうが安いとはいい切れない部分もあります。
しかし、これまでお伝えしているように、一般的に中近距離の引っ越しなら中小規模の引っ越し業者のほうが安いことが多いです。
融通がきく
中小の引っ越し業者は、社内規定が大手ほど細かくないところが多いので、私たちの希望が叶いやすいです。
例えば、値引き交渉の場合、訪問見積もり(実際に家へ来てもらって荷物の大きさや量、家の周りの道幅などを見て正確な見積もりをすること)を出している人の権限で料金を下げてくれることはよくあることです。実際に見積もりを出している人が社長ということもあります。
大手の場合でも、ある程度は料金に幅を持たせているので多少の値引きは可能ですが、値引き率が大きくなると「ちょっと上司に確認させてください」となります。
中小の引っ越し業者は、もともと料金が安いうえに、値引きにも応じてくれやすいです。
また、業者によりますが、洗濯機の取り付けやベッドの組み立てなど、契約にない作業でも時間があれば無料で対応してくれるところもあります。
大手の引越し業者では、契約にない作業をお願いすると追加料金が発生しますが、中小の引越し業者の中には、その場で融通を利かせて作業してくれる業者も存在するのです。
見積もりから作業までトータルで対応
中小の引越し業者の中には、訪問見積もりをする人と引っ越しの作業をする人が同じ場合があります。さらに、電話で対応する人も同一人物ということもあります。
ですから、見積もりを出してもらう時点で、どのような作業にするかなどを相談できます。
例えば、割れ物が入っているダンボールや大切な記念の品物など、丁寧に扱ってもらいたいものを前もって伝えた場合、引っ越し当日も同じ人に来てもらえれば安心です。
実際、大手の業者は、電話担当の人、見積もりを出す人、作業をする人と全て分担されています。そして一番肝心な引越しの作業するスタッフはアルバイトが含まれます。ですから、どこまで自分の希望が伝わっているか心配です。
中小の引越し業者は、大手よりスタッフの数が少ない分、見積もり依頼をしたときから引越し作業の完了時まで、同じ人がトータルでたずさわってくれるので、私たちの要望を聞いてもらえやすいといえます。
チームワークがいい
中小の引越し業者は、引っ越し作業をするスタッフに限りがあります。ですから、同じメンバーでチームを組んで作業をすることが多くなります。
いつも同じメンバーで作業をするので、いつの間にかチームワークがよくなっていきます。つまり、仕事の効率が上がるということです。
例えば、「あれもって来て」というだけで伝わったり、声の掛け合いにテンポがあったりします。そうすると、仕事がスムーズに進みます。
中小の引越し業者は、気の合うメンバーで仕事を進めるので、スタッフのチームワークがいいです。
地域での信頼感がある
それぞれの地域で長年頑張っている中小の引越し業者は、多くの仕事を地元でしています。長年同じ地域で仕事を続けているということは、その地域で信頼されているということです。
信頼は1ヶ月や2ヶ月でできるものではありません。良い仕事をコツコツを積み重ねた結果信頼してもらえるものです。
逆にいうと、手抜き作業などをしている業者は、生き残っていないともいえます。
それぞれの地域で、長年続けて営業している引越し業者は、人柄が見えて信頼感があるといえます。
中小の引っ越し業者のデメリット
地域で頑張っている引越し業者は、大手と比べるとどうしても劣る点があります。遠距離の引っ越しに対応できなかったり保証が少なかったりします。
以下で、中小の引っ越し業者のデメリットをお伝えします。
遠距離の引っ越しは高い、または対応していない
中小の引っ越し業者は、遠距離の引越しの料金は高くなる傾向があります。なぜなら、全国に支店がないからです。
例えば遠距離の引っ越しの場合、大手なら全国に支店があるので、荷物さえ運べば、新居先の支店のスタッフが荷物の搬入をすることができます。
一方で中小の業者の場合は、荷物を運ぶ人も搬入する人も同じなので、日をまたいでしまうような引越しは、スタッフの宿泊費や手当などが料金に上乗せされます。
このように長距離の引っ越しの場合、中小の引っ越し業者は、支店がある大手の業者と比べると、人件費が多くかかるので、引っ越し料金は高くなることが予想されます。
ちなみに、中小の引っ越し業者の中には、そもそも遠距離の引っ越しには対応していないところもあります。
大手のようなプランが少ない
中小の引っ越し業者は、大型のトラックを所有していなかったり、スタッフの数が少なかったりするので、大手のような、さまざまなプランを打ち出しているところが少ないです。
例えば大手なら、荷物が少ない単身の引っ越しに合わせて、「単身パック」というサービスがあります。
単身パックとは、車輪付きのコンテナボックスに全ての荷物を入れて、1台の大型トラックで複数人分の荷物を一度に運ぶサービスです。
複数人分の荷物を1台のトラックで一度に運ぶので、トラックにかかるガソリン代や高速代などを全額自分で負担する必要がありません。その分を安く済ませることができるのです。
他にも、学割が効いたりシニア向けのプランがあったりします。また、料金は高くなりますが、荷造りから荷ほどき、片付けまですべてお任せできるプランもあります。
このように、大手はさまざまなプランを企画して私たちのニーズに応えようとしていますが、中小の業者は、物理的な理由から、大手のようなプランを出していないところが多いです。
トラブルの対応が不十分な業者もある
荷物の運送中や搬入のとき、あやまって荷物にキズをつけられたり、壊されたりすることがあります。どんなベテランでもどんなに訓練を受けている人でも人間である以上、いたしかたないでしょう。
引っ越し業者は、そんな万が一のために「運送業者貨物賠償責任保険」という保険に入っています。しかし中小の引っ越し業者の中には、稀に保険へ加入していない業者があります。
契約する前に、保険に加入しているかどうか確認して、どこまで保証してくれるか確認しましょう。
また、トラブルは滅多に起きないことなので、中小の引っ越し業者はトラブルが起きてしまうと、その場しのぎの対策を取ってしまう可能性があります。
大手の業者は契約のとき、トラブルが起きた場合の対処法などを明記してくれますが、中小の業者は、細かな規定を設けいないところが多いからです。トラブルに対する専門の相談窓口がないことも大手とは違う点です。
トラブルが起きてしまい業者ともめないように、契約する前にトラブルに対してどのように対応してくれるのか確認しておきましょう。
大手と比べてスタッフの教育が劣る
中小の引っ越し業者のスタッフの教育は、大手の業者のスタッフと比べて劣っているといえます。中小の引っ越し業者は、大手ほどスタッフの教育に力を入れていないからです。
例えば大手なら、スタッフの研修用の建物(狭い階段などがある作業しづらい家)を建てて、そこで何度も練習をしてから現場へ出ます。
しかし、中小の業者はそこまで経費をかけてスタッフを教育していません。ベテランの技や勘に頼る場合が多くなります。
このことから、大手のスタッフは一定水準をクリアしていると考えられますが、中小の業者のスタッフの中には、そうではない人も含まれる可能性があるといえます。
中小規模の引っ越し業者に向いている引っ越し
ではここで、中小規模の引っ越し業者に向いている引っ越しについてまとめます。中小の引っ越し業者を使うと良いおすすめの引越しは以下のような引越しです。
- 引越し料金を安く済ませたい
- 中近距離
- 荷物が少ない
- 荷物を運んでくれるだけでいい
- 契約以外のことでも融通をきかせてやってくれると助かる
- 臨機応変に要望にこたえてもらいたい
以上のような引っ越しをお考えなら、中小の引っ越し業者をおすすめします。
安くてあなたにピッタリの引っ越し業者を見つける方法は、複数の引っ越し業者の見積もり料金を比べることから
このページでは、地域に密着している中小規模の引っ越し業者のメリットとデメリットをお伝えしています。
荷物が少なくて中近距離の引っ越しを予定しているなら、中小の引っ越し業者のほうが引っ越しを安く済ませられる可能性が高いです。
中小の業者は、大手の業者と比べてプランが少なかったり安心感が物足りなかったりしますが、その分、料金を下げて大手に対抗しています。
「聞いたことがない会社名だからやめる」とすぐに判断しないで、中小の引っ越し業者の見積もり料金もしっかりチェックすると、料金を安く済ませられるかもしれませんね。
ただ、荷物が少なくて中近距離の引っ越しなら必ず中小の引っ越し業者のほうが安いとは限りません。大手が行なっているプランのほうが安かったり、引っ越しのタイミングによっても料金は変わるからです。
ですから、まず引っ越しを安く済ませたいのなら、複数の業者から見積もりを出してもらって比べることをおすすめします。
実は、無料で一度に複数の業者から見積もりを出してもらえるサービスがあります。引っ越し予約サービスがそうです。
引っ越し予約サービスは、ネットで行われているサービスなので24時間いつでも使えます。しかも無料です。さらに、引っ越し料金だけでなくサービスなども比べられます。そして、各業者の口コミも充実しています。
私が引っ越し予約サービスをおすすめする最大の理由は、引っ越し予約サービスを使うとき、自分の名前や電話番号などの個人情報を登録しないことです。つまり、電話番号などを登録しないので、見積もりを依頼しても業者からのうっとうしい折り返しの電話がかかってこないのです。
私のように、業者からの電話が苦手な人にはぜひおすすめしたいサービスです。
安く済ませることを第一に考えるか、安心感を第一に考えるかはあなた次第ですが、あなたにピッタリの業者を選びたいのなら、どちらにしても引っ越し予約サービスを使って比べてみることをおすすめします。
そして、料金やサービスなどを比較して、気に入った業者へ予約を入れましょう。
引っ越しにかかるお金のうち、かなりのウエイトをしめるのが、引っ越し料金ですね。そんな引っ越し料金を少しでも安くしたいと思うなら、複数の引っ越し業者に見積もりを出してもらって比べるのが一番です。
しかも、見積もりを比べるために1件1件見積もり依頼をするのではなく、一度の見積もり依頼で複数の引っ越し業者から見積もりを出してもらっていたのです。
娘がこのとき利用したのは、テレビCMでもおなじみの「サカイ引越センター」や「アート引越センター」などの大手引っ越し業者はもちろん、地域に密着している業者を含めて270社以上と提携を結んでいる、「引越し侍」の見積もりを比較して予約ができる引っ越し予約サービスです。
引っ越し業者は電話をかけなければ仕事がもらえないので電話をかけることは当然ですが、私は、一度に何件もの電話がかかってくると、イヤな気持ちになってしまいます。やはり何件もの業者と電話で話をするのはちょっと苦手ですね。
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どうせ同じ引っ越しなら、苦手なことは避けて安く引っ越したいですもんね。